不妊症

まずは原因を見つけましょう。不妊症なら排卵はしてるかな?ホルモンの異常はないかな?子宮や卵管に異常はないかな?精子に問題はないかな?不育症ならお母さんに流産しやすい血液の異常はないかな?子宮に異常がないかな?夫婦の染色体は異常ないかな?原因がはっきりすることで有効な治療を選択していきましょう。
不妊の増加原因のひとつとして、妊娠について正しい情報が伝わっていないことが挙げられます。正しい情報が伝わらず、知らなかったことによりチャンスを逃してしまわないために、不妊について知っていただければ幸いです。

妊娠のプロセス

  1. 卵巣内部にある卵胞はホルモンの働きで発育し、各月経周期に一度、卵子を排出します。
  2. 卵子は卵管采に取り込まれた後、卵管に送られ、膣から子宮を通って進入してきた精子と出会い受精します。
  3. 受精した卵子は子宮へと移動し、子宮内膜にくっつき(着床)妊娠が成立します。

不妊の原因

妊のプロセスのどこかに障害があると、妊娠し難くなります。
不妊の原因は一般的に女性にあると思われがちですが、男女ほぼ半々といわれています。
具体的には次のような原因が考えられています。

  1. 排卵障害(高プロラクチン血症やその他ホルモンの分泌異常)
  2. 卵管が狭かったり、つまっている。
  3. 子宮の形が異常(受精卵が着床し難い)
  4. 子宮や卵巣の病気(子宮内膜症、子宮筋腫など)
  5. 免疫学的な問題(卵子または精子に対する抗体)
  6. 子宮の入り口を精子が通過できない(頸管粘膜液が少ないなど)
  7. 精子の数が少ない、または、動きが悪い
  8. その他、原因不明

診察にあたって

望んでいるのに2年以上妊娠しない場合は、検査を受けましょう。
特に月経不順がひどかったりする場合は、早めに受診しましょう。
受診する時は2、3ヶ月分の基礎体温の記録を持参しましょう。
女性の場合、一通りの検査を受けるのに3ヶ月ほどかかる場合もあります。
男性に原因があることも考えられます。