婦人科

GSM
(閉経関連尿路生殖器症候群)
GSMをご存知ですか?
閉経などにより、女性ホルモンが低下したために起こる泌尿器生殖器症状のことです。
以前は、萎縮性膣炎、老人性膣炎と言われていたものが、その他の様々な症状を含めて新たな概念として
提唱されたものです。閉経女性の50%に何かしらの症状があり、慢性で進行性の疾患です。

主な症状
外陰部の諸症状
(以前の萎縮性膣炎)

かゆみ・痛み、乾燥によるりヒリヒリ感など 膣のゆるみ、弾力性の低下

泌尿器症状

頻尿、尿漏れ、繰り返す膀胱炎

性機能障害

性交痛、出血など

ほとんどが年齢のためと半ば諦められていた症状です。
しかし、女性の平均寿命が87.8歳となった現代では、閉経後30年~40年を健康に生きていく事
が重要となってきます。
快適に生活していくためにも、今後GSMは重要な疾患となっていく事でしょう。

治療
治療よりもまず重要な事は、
日常的なケアです。

ボディソープや石鹸で外陰部を洗わないこと、洗うのであれば専用の洗浄剤を使用し、場合によっては専用の保湿剤などを使用することです。

ホルモン補充療法

更年期障害に用いられる治療です。しかし、GSMの場合には全身投与より局所投与(膣錠・外用剤)の方が優れている場合もあります。

機器による治療

レーザー治療、高周波治療、HIFU等

運動療法

骨盤底筋体操(エムセラ)、ピラティス等

当院では、機器による治療は出来ませんが、症状に合わせて治療が可能です。
外陰・膣の不快感 がありましたら、ご相談ください。

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